オーディオブック
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『Sophie’s World(ソフィーの世界)』英語で読む哲学の冒険

鈴華
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Sophie’s World by Jostein Gaarder

ソフィの世界のあらすじ

ノルウェーの作家ヨースタイン・ゴルデルによる『ソフィーの世界』は、世界中で読まれている哲学入門ファンタジーです。この本は、ある日突然届く謎の手紙をきっかけに、少女ソフィーが「私たちはどこから来たのか?」という大きな問いに向き合っていく、知的でスリリングな物語です。

英語版はもともとネイティブの10代向けに書かれており、文体そのものは比較的読みやすいのですが、内容はとても深く、西洋哲学の歴史を物語形式で学べるユニークな構成になっています。登場するのはソクラテス、プラトン、カント、デカルトなど、世界史の教科書でもおなじみの哲学者たち。物語を追いながら、思想や価値観の変遷を自然に学ぶことができるのがこの本の魅力です。

英語の難易度

洋書原作

語彙・文法:やや難しめ(中上級~上級、英検1級、TOEIC900以上など)

  • 文法は正統派の英語で、文構造は整っているものの、一文がやや長め
  • 哲学的な内容を扱うため、抽象語彙(existence, consciousness, metaphysics など)や専門用語が多数登場します。
  • 会話パートもありますが、哲学書のような説明が中心。

文章構造・文体

  • ストーリーと哲学の講義が交互に進行する構成
  • ストーリーパートは比較的読みやすいが、講義部分は高校~大学レベルの抽象思考が必要。

オーディオブックの難易度

  • ナレーションは明瞭で丁寧ですが、内容が高度なため、リスニング力+背景知識が必須
  • 哲学用語や概念の理解ができていないと、音だけでは情報量が多すぎる可能性あり。
  • 一方で、黙読よりも集中して聞ける人には良い学習素材

ナレーター:Simon Vance

イギリス英語のナレーションのオーディオブックを探しているとよく出会うSimon Vance氏
オーディオブックのナレーターとして有名で賞もとられています。
ナレーションのスピードが程よく落ち着いた語り口で耳に「心地よい声」と評価される実力派です。

Sophie’s Worldを日本版オーディブルで聴く

英語学習者にとっての注意点

英語学習者の視点から見ると、この本は中上級~上級(B2C1)レベルに位置づけられます。文章そのものは明快ですが、抽象的な哲学の説明長めの解説パートがあるため、読み進めるにはある程度の読解力と集中力が必要です。

ストーリーパートは親しみやすく簡単に感じることも少なくないですが、哲学の解説パートになると例え表面的には読めたり聴けたりしても、きちんと理解するには英語の上級レベルはもちろん抽象的な哲学の理解力も必要になります。

こんな人におすすめ

  • 英語で哲学や抽象的なテーマに触れてみたい方
  • 読みごたえのあるファンタジーを探している方
  • 英語力を一段レベルアップさせたい中上級者
  • 読書を通して「考える力」を育てたい方
  • 日本語版をすでに読んだ方

オーディオブックを聴いてみた個人的な感想

実は日本語版のソフィの世界を読んだことがないまま、英語のオーディオブックを聴きました。一応哲学の授業もとったことあるし、と思って。(なのに読んでないのか/笑)

最初は簡単な印象なのでストーリー部分だけであればB1レベルでも理解可能ですが、哲学の説明部分になるとB2レベルの私は仕事しながら聴くのは無理でした。ながら聴き向きではありません。

語彙力のある方は難しい専門用語自体は頭に入っているかもしれませんが、哲学の話になるので英語=日本語訳だけでは理解が難しいと感じられるかも。

ただ、本としてはティーン向けの哲学入門書なので、がっつり理解するというよりはサラリと哲学ってこんな感じっていうのが掴めればいいのかもしれません。

日本語版を先に読んだり、英語版の漫画で読むのもありかも?!


Sophie’s World Vol. 1: A Graphic Novel About the History of Philosophy: From Socrates to Galileo (True Stories – SelfMadeHero) (English Edition)

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ABOUT ME
鈴華(すずか)
鈴華(すずか)
British English Evangelist
愛知県出身。自営業。 2006年にイギリスへ語学留学。
イギリスとイギリス英語好きが高じてブログを始める。
倹約家のため、いかにお金をかけずに英語に触れるか模索しながら、無理せずマイペースにイギリス英語を楽しむ日々。
なにげにiMacが世に出る前からのMacユーザー。
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