その英語レベル表記、信じすぎていませんか?CEFR・Lexile・英検・TOEICとの正しい付き合い方
そもそも、なぜこの記事を書こうと思ったのか
資格はあるけど自信がない、という話
実は何年も前に、小学生向けの英語を教えられる資格を取ったことがあります(更新していないので今は失効しているのですが)。それでも基本的に自分に自信がないタイプなので、このブログに書いている英語レベルは、AIに手伝ってもらいつつ、自分の感覚とすり合わせながら決めています。勉強すればするほど「私のレベルで語っていいのかな」と、逆に自信がなくなっていくんですよね(笑)。
そんな中で、AIが出してくる英語レベルが、自分の感覚とどうもしっくりこないことが何度もありました。
思えば昔、イギリスの語学学校で使っていたテキストの裏に「B2」と書いてあるのを見て、これって今B2の人が使うテキストなの?それともB1の人がB2を目指すために使うテキストなの?と、地味に混乱したことがあったんです。私だけでしょうか(苦笑)。

読解力、大丈夫かな私……。
洋書やオーディオブックのレベルとなると、この混乱はさらに大きくなります。Penguin ReadersやOxford Bookwormsのような学習者向けにあらかじめレベル分けされた教材なら話は早いのですが、私がこのブログで紹介しているのは基本的にネイティブ向けに書かれた本です。子ども向けもあれば大人向けもあり、そもそも「英語を勉強するため」に書かれたものではないので、レベル分けという発想自体がそこにはありません。
「自分のレベル」=スラスラ読めるレベルではなかった
理解度70%と90%という考え方
いろいろ調べていくうちに、実はこの疑問には、ちゃんとした答えがあることがわかりました。英語の読解力を測る指標の一つ「Lexile(レクサイル)」には、公式にこんな定義があります。
自分の英語レベルと”同じ”レベルの文章を読んだ場合、理解度はだいたい70〜75%になる
これ、最初に知ったときは意外でした。「自分のレベルに合った本」と聞くと、なんとなくスラスラ読める本のようなイメージがありませんか?でも実際は、”多少踏ん張らないと理解できない、ちょうどいい伸びしろゾーン”というのが正しい位置づけなんです。
昔の私の疑問(B2の教材はB2の人向け?それともB1の人がB2を目指すため?)にこの理屈を当てはめると、答えは前者です。「B2」と表記された教材は、今B2の人向けに作られています。ただし「B2の人向け」=「B2の人が楽勝で読める」という意味ではなく、「B2の人にとってちょうど頑張りがいのある、理解度70%くらいの教材」という意味なんです。だからこそ、自分はB2のはずなのにスラスラとはいかない、ということが普通に起こります。
ちなみに、これは英検やTOEICの「問題集」とは少し事情が違います。問題集の場合は「これから目指す目標レベル」の人向けに作られていることが多く、今2級の人が準1級の問題集を使う、というのもよくある話です。語学学校のテキストのように「今のレベルの人向け」の教材と、試験対策問題集のように「目指す人向け」の教材、この2種類があることを知っておくと、レベル表記との付き合い方がぐっと楽になると思います。
リーディングとリスニングも、実は別物
さらに厄介なのが、リーディングとリスニングは、同じ「レベル」では測れないという点です。同じ自称B2の人でも、リーディングはB2後半、リスニングはB2前半ということは普通にあります。人によって得意不得意はさまざまです。
読んでいて知らない単語に出会うと、そこではっきり「わからない」と気づけますよね。でもリスニングの場合、知らない単語は「ん?」と思いつつそのまま通り過ぎていくのがまだいい方で、そもそも耳に入ってこないまま流れていってしまうことすらあります。
そしてどちらの場合も、「そこで立ち止まって調べるか」「気にせずスルーするか」という選択を迫られます。立ち止まりすぎると、読み進める・聴き進めるスピードが落ちて、挫折につながることもあります。多読ならぬ”多聴”のメリットは、知らない単語で立ち止まる隙を与えられないところにあると思っています。逆に言えば、「自分のペースでゆっくり進めたい」というタイプの方には、あまり向いていない方法かもしれません。

まあそれでも、ポチッとストップするだけなんですけどね(笑)
CEFR・英検・TOEIC、結局どう対応してるの?
対応表まとめ
このブログで使っている3つの指標、目安としての対応関係はこちらです。
| CEFR | 英検 | TOEIC L&R(合計目安) |
|---|---|---|
| C1 | 1級 | 945〜990点 |
| B2 | 準1級 | 785〜944点 |
| B1 | 2級 | 550〜784点 |
| A2 | 準2級 | 225〜549点 |
| A1 | 3級〜4級 | 120〜224点 |
数字だけを信じすぎない方がいい理由
ただ、この数字も鵜呑みにしすぎない方がいいと思っています。特にTOEICは、問題形式に慣れてコツを掴めば、素の実力以上にスコアが伸びやすいとよく言われる試験です。逆に、私のように試験対策はせず、ひたすら生の英語(オーディオブックやポッドキャストなど)で鍛えてきたタイプは、実際の理解力の割にTOEICのスコアが伸び悩みやすい傾向があると感じています。
レベル表記との付き合い方、私なりの結論
このブログでの表記ルール
こうした背景を踏まえて、このブログでは今後、英語レベルを次のように2段階で表記していきます。
- 理解度70%目安(読み切れる・勉強になるレベル):CEFR・英検・TOEICすべて表示
- 理解度90%目安(快適に聴ける・スラスラレベル):CEFRのみ表示
結局、内容との相性が一番大事
とはいえ、私が書いているレベルも、あくまで目安でしかありません。洋書は試し読みができるものが多いですし、オーディオブックもサンプル試聴ができるので、購入前にぜひご自身のレベルに合っているか確認してみてください。
すでに読んだことがある本、見たことのある映画やドラマが原作で、ストーリーをある程度知っている場合は、理解度70%くらいでも案外なんとかなることが多いです。逆に、初めて挑戦するジャンルだったり、まったく知らないストーリーだったりすると、同じ70%表記でもしんどく感じるかもしれません。
結局のところ、一番大事なのは根気とモチベーション、そして楽しめるかどうかだと思うんです。もし「頭の中が???だらけ」で苦痛に感じたら、それは今のレベルに合っていないというサインなので、潔くストップしてOK。
子ども向けの本にも面白いストーリーはたくさんあるので、焦らず簡単なものから始めてみてくださいね。
