『Harry Potter』シリーズを英語で楽しむ!

ハリーポッターシリーズを英語で読む魅力とオーディオブックのすすめ
王道のハリー・ポッターですが英語で洋書を読んだことはありますか?日本語翻訳と印象が結構違うので是非英語のハリポタにチャレンジして頂きたいです!

Harry Potter ハリーポッター シリーズ

Harry Potter シリーズ全7巻
著者: J.K. Rowling
ジャンル:ファンタジー
各巻の基本情報
- Philosopher’s Stone (1997)
ハリー・ポッターと賢者の石(8歳以上推奨) - Chamber of Secrets (1998)
ハリー・ポッターと秘密の部屋(8歳以上推奨) - Prisoner of Azkaban (1999)
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(8歳以上推奨) - Goblet of Fire (2000)
ハリー・ポッターと炎のゴブレット(9歳以上推奨) - Order of the Phoenix (2003)
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(9歳以上推奨) - Half-Blood Prince (2005)
ハリー・ポッターと謎のプリンス(9歳以上推奨) - Deathly Hallows (2007)
ハリー・ポッターと死の秘宝(9歳以上推奨)
あらすじ
「ハリー・ポッター」シリーズは、イギリスが舞台の魔法使いの少年、ハリー・ポッターを主人公としたファンタジー小説です。作者J.K.ローリングによって1997年に最初の巻『賢者の石』が出版され、全7巻で構成されています。この物語は、闇の魔法使いヴォルデモートに両親を殺害され、魔法使いとしての自分を知らずに育ったハリーが、魔法学校ホグワーツに入学し、仲間たちと共にヴォルデモートと戦う冒険を描いています。

英語の難易度と特徴
ハリー・ポッターシリーズは、CEFRのB1(中級)からB2(中上級)の英語レベルに対応しています。特に最初の巻(『賢者の石』)は、文法や語彙がシンプルなので比較的読みやすいです。ただし、巻が進むごとに内容が深くなり、言葉や表現も難しくなります。
個人的には電子書籍がおすすめです。どうしても気になる英単語は1タップですぐにチェックできます。
各巻の英語の難易度をリサーチと経験をもとにまとめてみました。
各巻の英語難易度
Harry Potter and the Philosopher’s Stone(賢者の石)
レベル: 初中級
CEFRレベル: B1(中級)
TOEIC目安: 600点~700点
英検目安: 準2級~2級
- 語彙と文法が比較的シンプル。
- 中学校英語レベルで楽しめます。
- 固有名詞(例: Hogwarts, Quidditch)も繰り返し登場するので慣れやすいです。

Harry Potter and the Chamber of Secrets(秘密の部屋)
CEFRレベル: B1(中級)
TOEIC目安: 650点~750点
英検目安: 2級
- 第1巻とほぼ同じ難易度ですが、少し語彙が増えます。

Harry Potter and the Prisoner of Azkaban(アズカバンの囚人)
CEFRレベル: B1~B2(中級~中上級)
TOEIC目安: 750点~800点
英検目安: 準1級
- ストーリーが複雑になり、語彙も増加。
- 新しい概念(例: Time-Turner, Animagus)が登場します。

Harry Potter and the Goblet of Fire(炎のゴブレット)
CEFRレベル: B2(中上級)
TOEIC目安: 800点~850点
英検目安: 準1級~1級
- 長さが大幅に増加し、イベントごとに独自の語彙が登場します。

Harry Potter and the Order of the Phoenix(不死鳥の騎士団)
CEFRレベル: B2~C1(中上級~上級)
TOEIC目安: 850点以上
英検目安: 準1級~1級
- シリーズ中で最長の巻。文章がさらに複雑になります。
Harry Potter and the Half-Blood Prince(謎のプリンス)
CEFRレベル: B2~C1(中上級~上級)
TOEIC目安: 850点以上
英検目安: 準1級~1級
- 語彙が豊富で、心理描写や背景説明が多いです。
Harry Potter and the Deathly Hallows(死の秘宝)
CEFRレベル: B2~C1(上級)
TOEIC目安: 850点以上
英検目安: 準1級~1級
- 感情表現や哲学的テーマが多く、読解力が求められます。
A2レベルで読み始める方もいらっしゃるようです。リーディングやリスニングのレベルはもちろん、語彙力や好きか嫌いか、根気があるか、どれくらい理解できれば自分が満足かでも変わってくるのでまずはトライしてみることをオススメします。

私は自称CEFRのB2
TOEIC800点をとった1年以内に死の秘宝を読み&聴きました。

原作の魅力を英語で味わう
映画でしか「ハリー・ポッター」を見たことがない方には、ぜひ原作に挑戦してみてほしいです。映画では時間の都合上、省略されたり改変された部分が、原作ではしっかり描かれています。
また、翻訳版で挫折してしまった方もいるのではないでしょうか。翻訳の限界や文化的な違いから、原作特有の魅力が伝わりきらない部分もあります。英語で直接読めば、翻訳では伝わりにくいニュアンスやキャラクターの個性がより鮮明に感じられます。
私自身も映画からこのシリーズに出会い、最初は日本語訳で読みました。しかし、10代ながらどうも日本語訳がしっくりこないと感じたのを覚えています。
死の秘宝を日本語訳が出版される前に英語で原作を読んだとき、翻訳では伝わりきれない表現の違いや、独特な言葉遣いに気づきました。特にハリーポッターのようなファンタジー作品では、造語や固有名詞が多いため、翻訳ではどうしてもニュアンスが変わってしまう部分があるのです。

オーディオブックのすすめ
スティーブン・フライ版 Narrated by: Stephen Fry
原作を英語で読むことに不安を感じる方には、オーディオブックを強くおすすめします。
特にスティーブン・フライがナレーションを担当したイギリス版は、イギリス英語の学習者にとって最適な教材となります。フライ氏の上品で洗練された語り口は非常に聞き取りやすく、RP(容認発音)を基調とした発音は学習者にとって理想的です。
比較的ゆっくりはっきりしたナレーションのためオーディオブック初心者にもおすすめ。
初めて聴く方でも、ウィザーディング・ワールドの魔法の世界に自然と引き込まれるでしょう。
「ハリー・ポッターと賢者の石」は約8時間のボリュームで、初心者でも挑戦しやすい長さです。一方、後半の巻は20時間を超えるものもあり、聞き応え十分です。

洋書のオーディオブックはイギリス版のaudibleの方が断然お得なことが多いので比較してみてね
オーディオブックを使った学習の利点
オーディオブックは、文字を読むだけでは分かりづらい単語の発音やイントネーションを学ぶのに役立ちます。
特にハリーポッターシリーズでは、造語や魔法関連の用語が多いため、ナレーターが発音してくれることで理解が深まります。知らない単語や難しい表現があっても、流れを妨げることなく聞き進められるため、挫折しにくいのも大きなメリットです。
また、ナレーターの話し方や感情表現から、文脈で単語の意味を推測する力が養われます。例えば、怒りや驚きの場面では声のトーンやスピードが変化するため、意味が分からなくても状況を理解しやすいです。
ハリー・ポッターを読むべき理由

ハリーポッターが生む文化的なつながり
ハリーポッターシリーズは、単なる物語を超え、イギリス文化の一部として広く認識されています。イギリスの日常文化や価値観も反映しており、海外旅行や英語圏の友人との会話で話題にすることができ、交流のきっかけにもなります。特にイギリスでは、このシリーズが国民的作品として親しまれており、読んだことがなくても主要キャラクターやストーリーラインを知っている人が多いです。
作品を通じて、言葉の使い方やイギリスならではのユーモアを学ぶこともできるのです。
「ハリー・ポッター」は、映画でも日本語訳でも楽しめますが、その真の魅力を味わうには、やはり原書や英語のオーディオブックで触れることをおすすめします。未知の単語が出てきても、文脈やナレーションのトーンから意味を推測する力がつきますし、挫折しにくいのも魅力です。
英語で「ハリー・ポッター」を読む・聴くことは、語学力を鍛えながら楽しむ最高の方法です。ぜひ、この機会に挑戦してみてください!
*これくらいの英語レベルで読めた、挫折した、理解度〇〇%程度で楽しめた、読み切ったけど結構辛かったなど、みなさまからの情報もお待ちしております!






