作品紹介
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私立探偵コーモラン・ストライク

鈴華
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面白いのに日本語出版が止まる洋書の数々

続きが気になって、洋書や英語のオーディオブックに手を出す要因

英語の勉強になってありがたいんですけどね。日本語を図書館で借りるのが一番お財布には嬉しいのが悩ましいのです。

今回はRobert GalbraithことJ.K.ローリング氏の作品Cormoran Strike(私立探偵コーモラン・ストライク)シリーズをご紹介します。

Cormoran Strike(私立探偵コーモラン・ストライク)

著者:Robert Galbraith(J.K.ローリング)

シリーズ一覧

  1. The Cuckoo’s Calling(カッコウの呼び声)
  2. The Silkworm(カイコの紡ぐ嘘)
  3. Career of Evil
  4. Lethal White
  5. Troubled Blood
  6. The Ink Black Heart
  7. The Running Grave
  8. The Hallmarked Man(2025年9月出版予定)

「カッコウの呼び声」「カイコの紡ぐ嘘」は日本語訳が出ていますが、残念ながら3巻目以降の翻訳は止まってしまいました。私が好きな本は途中で翻訳が打ち切られることが多くて悲しい……。

Kindleで原作を読むのもおすすめです。1、2巻目は1000円前後なのでお手頃で嬉しい

Cormoran Strikeシリーズの魅力(ネタバレなし)

元軍人のコーモラン・ストライクが、ロンドンで私立探偵として活動するミステリーシリーズ。戦場での負傷により片足を失った彼は、鋭い観察力と洞察力で難事件を解決していきます。秘書のロビン・エラコットも探偵業に興味を持ち、次第にパートナーとして活躍。

シリーズの見どころ

  • 緻密なプロット:複雑に絡み合う手がかりと驚きの展開
  • リアルなキャラクター描写:探偵としての葛藤や人間関係が丁寧に描かれる
  • イギリスの社会問題にも触れる:イギリスの文化が感じられロンドンの生活も垣間見える

「ハードボイルド探偵小説 × 人間ドラマ」の要素が詰まった本格ミステリー。イギリス英語を学びながら楽しめる作品です!

オリンピックの話題とか出てきてリアルなイギリスを感じられるのが面白い

ドラマ情報

  • 原題:Strike
  • ジャンル:推理・犯罪小説
  • 制作:BBC、HBO
  • 主演:トム・バーク(コーモラン・ストライク)、ホリデイ・グレインジャー(ロビン・エラコット)
  • シーズン:6(2025年3月現在)

スカパーでシーズン1を見たのですが、その後あまり話題を聞かず「打ち切りになったのかな?」と思っていました。でも、最近U-NEXTで発見!

ただし、見られるのはシリーズ5と6だけ。できれば2~4も配信してほしいですね。ちなみにシリーズ1はAmazonで視聴可能なので、まずはそちらを見るのもアリ。

個人的にはウォードル警部役のキリアン・スコットが好きなのですが、シリーズの最初にしか出てこないようで残念。

1シーズンで完結するので途中から見ても問題ないですが、人間関係はやっぱり1から順に見た方がわかりやすい。そのうちU-NEXTで全部配信してくれることを期待!

シーズン5と6を見たい方はU-NEXT

オーディオブック

ナレーション:Robert Glenister

もちろんイギリス英語です!

1巻目が16時間近くあり、だんだん長くなって7巻目は34時間越えとなっています。

英語レベル(AI調べ)

  • CEFR:C1~C2(上級)
  • TOEIC目安:850点~990点
  • 英検目安:準1級~1級

ネイティブ向けの大人向けミステリーなので、語彙や表現が豊富。スラングや比喩的な表現も多く、英語学習者にはやや難易度高めですが、リスニングのトレーニングには最適!

ストライクシリーズのオーディオブックの特徴

  • ボキャブラリー:犯罪捜査関連の専門用語やスラングが多い
  • 発音・アクセント:ロンドン訛りやキャラごとの話し方の違いあり
  • 文法:ネイティブ向けのため、複雑な文章構造や比喩表現が多い

おすすめの聴き方

  • 1巻目はドラマや日本語版の本で内容を把握してから聴く
  • Audibleの速度調整機能を活用(0.9倍速以下もアリ)
  • 繰り返し出てきて気になる単語はオーディオを止めてチェックするのもあり
  • 章の冒頭の引用文は飛ばしてOK(私は毎回スルーしてます笑)

リスニングの難易度

  • C1以上(上級者):そのままのスピードで楽しめる
  • B2(中上級者):少し速く感じるかも(B1よりの人は速度調整推奨)
  • B1以下(初中級):ちょっと難しいので日本語の本やドラマで楽しんで

個人的な感想

ストライクとロビン、二人とも魅力的なキャラで、事件よりも関係の拗らせ具合が気になってしまいます(笑)

ロビンがとにかく有能でカッコいい!仕事に力を入れたい女性の悩みがリアルに描かれているので、共感できる人も多いのでは?

探偵小説としても、依頼が複数絡み合いながら進むストーリーがスリリングで、最後まで楽しめます。

そして、なぜ日本語訳が2巻で止まってしまったのか……本当に謎。私が好きな本はなぜか途中で翻訳が止まるジンクスが(涙)

そのおかげで全部オーディオブックを制覇しているわけですが。

英語の難易度について

ドラマでキャラのイメージをつかんでからオーディオブックを聴いたので、AIの評価(C1~C2)ほど難しくは感じませんでした。J.K.ローリングの文章に慣れているのか、Harry Potterを何度も聴いていたおかげか、ストライクシリーズもそこまで苦労せずにノーマルのスピードで速度調節せずに楽しめています。

おそらく、細かい部分どころか結構は聴き取れていない部分が結構あるんだろうなと思いますが、スルースキルが発達しているので気にならず(笑)自称B2で大まかな内容が理解できて面白く感じております。

ナレーションのRobert Glenister氏がとにかく素晴らしい。キャラごとの声の使い分け、アクセントの違いも見事!それでいてクリアな発音なので英語学習者にもおすすめです。

スピードはネイティブのナチュラルな速さなので、まずは試聴してみることをお勧めします!0.8倍速などにしても違和感なく聞けるのでネックなのがスピードだけであれば、面白いので是非一冊全部聞いてみてください!

日本版のオーディブルだと聞き放題対象外のタイトルなので、会員でも2,870円します。

UK版のAudibleでは初回は無料でゲットできて、それ以降の場合でも7.99ポンド(およそ1600円/2025年3月)です。

洋書を聴くならUK版が断然お得!

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ABOUT ME
鈴華(すずか)
鈴華(すずか)
British English Evangelist
愛知県出身。自営業。 2006年にイギリスへ語学留学。
イギリスとイギリス英語好きが高じてブログを始める。
倹約家のため、いかにお金をかけずに英語に触れるか模索しながら、無理せずマイペースにイギリス英語を楽しむ日々。
なにげにiMacが世に出る前からのMacユーザー。
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