なぜイギリス英語は日本で流行らないのか?

日本でイギリス英語が流行らない理由
イギリス英語が日本でなかなか流行らないのには、いくつかの理由があります。
まず、戦後の教育でアメリカ英語がしっかりと根付いてしまったことが大きいですね。
学校では基本的にアメリカ英語が教えられているので、ほかの選択肢が浮かばないというのも無理はありません。
さらに、「英語っぽい」と感じる発音は、やっぱりアメリカ英語のほうが優勢なイメージがあります。「ペラペラ感」があるというか、イギリス英語だとどうしても「日本人の英語」っぽく聞こえることも。
ハリウッド映画やアメリカの音楽など、アメリカ文化の影響も強いですし、好きな人も多いですよね。
そして、日本に来る英語の先生もアメリカ人が多いのが現状です。ネイティブスピーカーの人口差が影響しているのでしょう。
たとえば、JETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)のデータを見ると、英語の先生の割合はアメリカ人が50%、次いでカナダが10%、イギリスが8%、オーストラリアが7%といった具合です。
別の調査によると、英語を学ぶ日本人の74%がアメリカ英語を習得したいと答えています【五十嵐優子氏による調査】。
このような背景を考えると、イギリス英語が主流になりにくい理由が見えてきますね。

イギリス英語にもっと興味を持ってもらいたい!
「流行る」とまではいかなくても、イギリス英語がもう少し日本で普及してほしい!
人気を40%くらいまで上げられたら面白いですよね(50%とは言いませんが!)。
イギリス英語には十分な魅力がありますし、可能性も感じています。
たとえば、ビートルズやシャーロック・ホームズのような音楽や文学が好きな人は多いですし、ロイヤルファミリーやイギリスの歴史や文化に興味がある方も少なくありません。
それに、ハリー・ポッターやダウントン・アビー、シャーロックなど、イギリスの映画やドラマも根強い人気がありますよね。イギリスの俳優さんにハマっている方も多いですし、イギリス英語への興味がもっと広がってもいいはずです!
アメリカ英語で挫折しちゃった人や、英語に特にこだわりがない「無党派層」もウェルカムです(笑)
イギリス英語をぜひ一度試してみてください。
イギリス英語が少数派でもいい…かも?
とはいえ、「イギリス英語がマイナーなままでもいいかも」と思う自分もいたりします(笑)。
すでにイギリス英語を勉強している方の中には、同じように感じている人がいるのでは?
なんとなく「少数派だからこそいい」っていう特別感もありますよね。
インディーズバンドを応援していたのに、メジャーデビューして嬉しいけどちょっと寂しい、みたいな複雑な気持ちです。
結局のところ、一つの選択肢として認識していただければ…
アメリカ英語が圧倒的に主流な日本ですが、イギリス英語を選ばない理由も納得です。
でも、アメリカ英語を選ぶにしても、イギリス英語の知識があるに越したことはありません。
世界ではイギリス英語の訛りがベースになっている地域もたくさんありますからね。
ぜひ、たまにはイギリス英語のリスニングに挑戦してみたり、イギリス映画やドラマを見てみたりして、イギリス英語にも触れてみてください!


