イギリス英語をおすすめする理由

イギリス文化同様英語も魅力的
イギリス英語にどんなイメージをお持ちですか?
実は、日本では戦前までイギリス英語がメインで教えられていました。
現在でも、天皇陛下や皇族の方々がイギリスに留学されることがあるように、日本とイギリス文化の深いつながりは今も感じられますよね。
また、ロイヤルファミリー、アフタヌーンティー、ビートルズ、ファッション、そしてシャーロック・ホームズなど、イギリスの歴史や文化、音楽、文学は日本でも広く愛されています。
イギリスの英語にも興味を持っていただけるよう、この記事では、イギリス英語の魅力と日本人にとっての学習メリットをご紹介します!

イギリス英語のおすすめポイント
日本人にとってのメリット
発音
まず、イギリス英語の発音やアクセントはとてもはっきりしていて、聞き取りやすいのが魅力です。
標準英語のRP(Received Pronunciation)は、特にクリアに発音されるので、英語のリスニングが苦手な方にぴったりです。
例えば、アメリカ英語の「r」の発音は舌を巻きますが、イギリス英語では後の母音が続かない場合「ー」に近い音になるので、日本人にとっては発音がしやすいです。これが聞き取りのしやすさにもつながります。
また、「water」も日本語の「ウォーター」に近い発音で、結構通じます(厳密には最後を伸ばさず「タ」で切りますが)。
このように、日本人にとって馴染みやすい音が多いです。
イギリス英語の「t」もタ行に近く、「ɒ」の音も「お」に近いので発音しやすいですよ。「トマト」も「トメイトゥ」ではなく、「トマートゥ」でOK!
カッコいいアクセントとしても世界で人気があり、「一番魅力的な英語アクセント」としてアンケートでも上位にランクインしています。
イギリスで使われる単語と同じ外来語
直接イギリス英語由来かどうかは別として、イギリスで使われている単語が日本でも外来語として使われています。
例 | イギリス | アメリカ |
ゼリー | jelly /ˈdʒeli/ | jello /ˈdʒeləʊ/ |
ジャム | jam /dʒæm/ | jelly /ˈdʒeli/ |
パンツ(下着) | pants /pænts/ | underwear /ˈʌndərwer/ |
トイレ | toilet /ˈtɔɪlət/ | bathroom /ˈbæθruːm/ |
ポスト | post /pəʊst/ | mail /meɪl/ |
セロテープ | sellotape /ˈseləteɪp/ | scotch tape /ˈskɑːtʃ teɪp/ |
ハンドバッグ | handbag /ˈhændbæɡ/ | purse /pɜːs/ |
(車の)ボンネット | bonnet /ˈbɒnɪt/ | hood /hʊd/ |
日本とイギリスの文化、キャラクターの類似性
日本とイギリス、同じ島国だからか似ていると感じることが多いです。
「Sorry」が多用される文化
イギリスも日本と同じように「Sorry」を頻繁に使います。例えば、ちょっとぶつかったときはお互いが「Oh, sorry.」と言い合ったり、何かを聞き取れなかった時には「Sorry, what?」と自然に言えます。
丁寧さと気遣い
イギリス英語は言い回しが丁寧で、少し回りくどく感じることもありますが、相手への気遣いを忘れません。
よく英語は敬語がないと言いますが、丁寧な言い方は存在しています。たとえば、
「Excuse me. I’m sorry to bother you, but I’m wondering if you could do me a favour?」
すみません。お邪魔して申し訳ないのですが、お願いを聞いてもらえますか?
というような丁寧な言い方が日常的に使われます。
年上の方やビジネスにおいて日本でいう敬語を使わないと気が引けるタイプの方はイギリス英語学習をおすすめします。

アメリカでは本当に相手が忙しい状況だったりすると言うこともあると思います。
が、リサーチをしていたら、忙しいとわかってるんなら邪魔するなとキレている人や何も悪いことをしていないのにsorryというなと言っている人がいました。(怖い)
日本でも意見が分かれそうです。
日本人にとってのデメリット
もちろん、イギリス英語にもいくつかのデメリットがあります。
認知度の低さ
多くの日本人はアメリカ英語が英語の標準だと思っているので、イギリス英語で話すと発音が下手だと誤解されることがあります。
最近はイギリス映画やドラマのおかげで理解が深まりつつありますが、少し寂しい気持ちになることもありますね。
学習の難しさ
学校ではアメリカ英語を学ぶことが多いため、イギリス英語の発音や単語を改めて覚える必要があります。
文法やスペルも微妙に異なるため、慣れるまでは少し混乱するかもしれません。
教材の少なさ
日本ではイギリス英語の教材が少なく、アメリカ英語の教材ばかりです。
ただし、イギリスの出版物は質が高いものが多いので、思い切ってオックスフォードやケンブリッジの教材を取り寄せるのもおすすめです。

とりあえずイギリス英語を聞いてみる!
アメリカ英語が得意で、聞き取りや「r」の発音も問題なくできる方は、これからもアメリカ英語の学習を続けるので大丈夫だと思います。
ただ、もし今まで英語のリスニングやスピーキングに苦手意識がある方や、学生時代以来英語を勉強していない方がいれば、一度イギリス英語を聞いてみることをおすすめします。
最初はアメリカ英語に慣れているせいで、イギリス英語が聞き取りづらく感じるかもしれませんが、続けて聞いていると慣れてきて、わかる単語が増えていく嬉しさがあるかもしれません。
ぜひ試してみてください!


